代表挨拶

代表挨拶

株式会社舞台ファーム 代表取締役 針生 信夫

 平素は弊社へ多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。

 元号が「平成」から「令和」と変わり久しくなりますが、去る2011年11月15日に長野県において開催された「第14回全国農業担い手サミット」にて、当時皇太子殿下であられた令和天皇陛下に謁見し、被災3県の農業者の代表としてお言葉を頂戴したことを今でも鮮明に覚えております。天皇陛下より「日本農業の発展のために頑張ってください」とお声を掛けて頂き、そのお言葉を旨に邁進して参りました。「令和」という新しい時代を迎え、改めて心引き締まる思いであります。

 平成から令和へと時代は変わりましたが、米中貿易戦争や近隣諸国との関係悪化など様々な不確定要素があり、先行き不透明な情勢は継続しております。「まさかの坂」とはよく申しますが、想像できないような事態が発生しうることを前提として、大胆かつ緻密に仮説を検証しながら事業を行なっていくことは、農業業界においても大切であると認識しております。

 さて、直近の農業業界で申し上げますと、「米の消費量の減少」という課題があります。2013年にご飯とパンの需要が逆転してもなお、コメの需要が加速度的に減少傾向にあります(年間10万トン需要が減少)。少子化・高齢化という日本の社会情勢が背景にあり、2021年に介護離職の増加、2023年に3人に1人が65歳以上となり、2025年には中小企業127万社の事業継承が困難になるなど、非常に大きなインパクトがあると推測されていますが、特に米の需要においては、「既に」かなりの影響が出てしまっていると感じます。「簡単・便利・美味しい」をキーワードとして、アイリスグループと連携させていただき、パックライスなどの商品を提供しておりますが、消費拡大の新たなアイデアを模索していく必要があると感じます。

 また、先般もNHKスペシャルでも取り上げられましたが、「外国人技能実習生に関する不適切な労働状態」が課題となっていると感じます。テレビ番組では、技能実習生が胸に大きな希望を持ち一念発起して日本に来たものの、実際には不法滞在となってしまったり、最悪の場合命を落としてしまう外国人の方が増えていることが取り上げられておりました。これら法令遵守を怠っている日本企業に対し強い憤りを感じるとともに、不遇な環境下にある技能実習生の心中を察するに、本当に心痛み入ります。日本農業業界においても、外国人技能実習生が会社にとって不可欠な存在となっている事例は少なくありません。舞台ファームにおいても、ベトナム社会主義共和国から、外国人技能実習生を多く受け入れております。当たり前ですが、彼らに対して給与・残業手当の支払いはしっかり徹底しており、さらには日本人従業員と共に、「ベトナム友好の畑」として新鮮な野菜を、和気藹々、栽培・収穫して食費軽減に貢献したり、2ヶ月に1回花火大会や動物園などへ従業員と楽しむイベントを作ったりしてきました。技能実習生が体調不良になってしまったり、寮で万が一何かあれば、寮母と呼ばれる従業員が昼夜に関わらず駆けつける仕組みもあります。先般、第三者機関にてCSRに関する監査を受けましたが、ご担当の監査員が「ここまで技能実習生に尽くしている会社はそうそうない」とお褒めの言葉をいただきました。異国の地で慣れないことも多い中、希望に燃える技能実習生が、楽しみながらも良い経験を積んで自国に戻っていただけるよう鋭意尽くしていきたいと考えております。

 最後に、震災復興の取り組みについてであります。8月20日に福島県双葉町と農業に関する包括連携協定を締結いたしました。5月からは浪江町に浪江支店を開設し約4.8haの水田を耕作しておりますが、福島県沿岸部での取り組み(南相馬市、浪江町)をご評価いただいたものと存じます。当社はコンサルティングだけではなく、実際に地元と連携しながら販路も提案する「実践型農業コンサルティング」を提案しており、全国の市町村で実績を上げております。農業者の経営指導のみならず、市町村の農業事業の取り組みなどのご相談を受ける機会は少なくありません。農業をどのように事業化していくか、地域をどのように産地化していくか、福島の農業復興を筆頭として、今後とも全国の地方振興に寄与すべく努力して参る所存であります。

 今後とも引き続き、ご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

2019年8月吉日
株式会社舞台ファーム 代表取締役
針生 信夫

株式会社舞台ファーム 代表取締役 針生 信夫

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