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ピンチはチャンス!

~アグリソリューションによる日本農業再興に向けて~

株式会社舞台ファーム 代表取締役 針生 信夫 

 

 

 平素は弊社へ多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。

 

 昨年は英国のEU離脱や米国大統領選挙など世界情勢はますます混迷を極めており、その中で我が日本国も大きな試練を迎えつつあると感じております。第二次世界大戦後より長らく世界を牽引してきた資本主義経済が大きく揺らぎ、世界各地で新たな価値観が勃興しつつあることを印象付けられた一年でした。

 

 日本農業においても、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の行方が見えなくなっている中、これまで以上に先行き不透明感が強くなっていることを感じます。平成30年には「生産調整の廃止」というビッグインパクトが想定されており、既存農業者には停滞感や諦念が色濃くなってきつつあると懸念しております。また、就農者人口が200万人を切り平均年齢も70歳に近くなっている今、農業のイノベーションが求められる時であるとも考えています。

 このような情勢の中、本年を迎えるにあたり、我々舞台ファームグループにおいては、現在積極的に取り組んでいる「アグリソリューション」事業、つまりCSV(共有価値創造)的に様々な社会課題に果敢に立ち向かっていく取組ですが、これを今まで以上に加速させていきたいと心新たに決意しております。

 

 まず、次世代のアグリリーダー=グリーンカラー人材(農業経営者)の育成にさらに力を注いでいきます。昨年は宮城県美里町と連携し、「集落営農組織の法人経営加速化支援(実践型)事業」として、地元の集落営農組織の法人化の取組に携わらせていただきました。地元の皆様と何度も協議を重ねていく中でお互いに新たな発見をすることができました。遠く関西など他の自治体からも同様の取組について複数のお声がかかっており、今後とも日本農業の一助となるべく微力ながら努力して参りたいと思います。

 

 次に、「アグリテック」への積極的な挑戦を行っていきます。日本農業における大きな課題の一つとして「生産コストの削減」があります。世界的に見れば、UBERをはじめとしたシェアリングエコノミーが台頭しており、ICT等を活用したコスト削減の取組は農業界においても喫緊の課題と言えます。舞台ファームにおいても、ドローンやチャットボット、AI技術、シェアリングシステムを始め、様々な「アグリテック」に引き続き積極的に取り組んでいきたいと思います。例えば、我々のグループ企業である有限会社六郷アズーリファームにおいては、1月よりドローンスクールの開講などを企画・準備しております。

 

 最後に、品質管理への取り組みを引き続きしっかりと行ってまいります。2020年の東京五輪を控え、JGAPを始めとした農作物の品質管理が改めてクローズアップされております。舞台ファームグループは、世界でも最も品質に厳しいと言われる大手コンビニともベンダー契約を結んでおり、日本でも有数の品質管理技術を誇っております。今後とも慢心することなく、日々改善・日々成長を心掛けPDCAサイクルによる品質管理の徹底を進めていく所存であります。ジャパンクオリティとしての品質管理技術をフックとして、海外への輸出も目指していければと思っております。

 

 平成30年に迎える生産調整の廃止は非常に大きなインパクトであります。アイリスオーヤマ株式会社の大山健太郎社長の座右の銘に「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、日本農業は大きな視点で見れば様々なチャンスがあるブルーオーシャンとも言えると思います。この日本農業の危機的状況を農業者にとってチャンスと変えられるよう努力し日本各地の農業者との連携を加速させ、最終的には農地1万ヘクタールの広域型ネットワークを目指していきたいと考えております。

 

 平成29年を迎えるにあたり、舞台ファームは「アグリベンチャー企業」として改めてチャレンジ精神にあふれた農業業界のファーストペンギンとなるべく気持ちを新たに様々な事例に取り組んでいく所存でありますゆえ、引き続きご支援とご指導を賜れればと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。

 

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平成29年1月

株式会社舞台ファーム 代表取締役 針生 信夫

 

名前針生信夫
生年月日
昭和37年1月3日
経歴昭和55年 3月宮城県立農業高等学校 卒業レベル5取得
昭和57年 3月宮城県立農業講習所 卒業
平成15年7月株式会社舞台ファーム 設立 代表取締役
平成21年11月
農林水産省 マルシェ・ジャポン プロジェクト実行委員長
平成22年5月
東北経済産業局 農商工伝道師
平成25年4月内閣府 食の6次産業化 プロデューサーキャリア段位制度 認定委員
平成25年12月
舞台アグリイノベーション株式会社 設立 代表取締役
平成26年7月
国有財産東北地方審議会委員 就任
平成26年7月
仙台市認定農業者連絡協議会会長 就任
平成26年12月
国土交通省 東北圏広域地方計画改定に関する有識者懇談会委員 就任
平成27年1月
宮城県総合計画審議会審議委員 就任 その他役職多数
平成27年4月食の6次産業化プロデューサー 新段位最高レベルの「レベル5」取得
LEVEL 5

 

1.食に対する考え方

 

消費者の皆様の『食』を守り、赤ちゃんが食べても安心・安全な農作物を食卓までお届けします。

 

消費者の皆様との交流を大切に、皆様の声に真摯に向き合います。

 

 

2.人材育成に関する考え方

 

舞台ファームは、「人」を育てる会社です。併せて「野菜」と「コメ」を育てています。

 

 経営の神様と評される松下幸之助氏は、企業の経営において最も重要なファクターとして、“人材”を挙げています。当舞台ファームグループでも、“経営の根幹は人”であると考え、人材育成を重視してきました。 昨今、大きな課題として、日本国における農業者の平均年齢は70歳に迫っており農業の担い手不足が叫ばれるようになり久しい状況となっています。 これからの時代は、作物の栽培知識やノウハウに加え、営業スキルやマーケティング能力、データ管理能力を身に着けた、ブルーカラーでもなくホワイトカラーでもない、農業経営者としての新しい人材像=「グリーンカラー」が求められていると言えます。

 舞台ファームグループは、企業活動を通じ「グリーンカラー」人材を育成していくことで、日本農業のさらなる発展に微力ながら寄与していきたいと考えています。

 

 

舞台ファーム第五ステージへの進化

株式会社舞台ファーム 代表取締役 針生 信夫

 

 平素は弊社へ多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。

 東日本大震災発生から5年が経過いたしました。「復旧・復興・新興」の階段を一歩一歩上がっていく中で「美味しい食卓とは何か?」、すなわち「美味しいご飯」「美味しいおかず」「美味しい飲み物」の掛け合わせによる次世代の食卓のあるべき姿、が見えてきたと考えています。世界で最も早く少子化・高齢化が進んでいる日本国において、高度成長期の大家族型の食卓から、核家族中心の少人数またはお一人での食卓へと、食の環境も大きく変わってきました。農業後継者不足、少子化・高齢化、地域創生など急速な時代変化の中で出てきた様々な社会課題に対し、これまで取り組んできたCSV(共有価値創造)的な取り組みを加速させていき、これらの課題に対し微力ながら貢献していきたいと考えております。下記の3点の取組を強化して参ります。

 第一に、日本の超高齢化社会がさらに進むことを見据え、健康で長生きする高齢者を食で支えていくための技術革新を進めていきます。舞台ファームというプラットフォームへ、医療・介護・機能性食品・新時代加工技術・ICT技術等を融合した、「食卓イノベーション」をもって消費者の皆さまへ笑顔を届け続けてまいります。

 第二に、舞台ファームは5回目の進化=第五ステージへと進化したいと考えています。 農業生産を拡大してきた“第一ステージ”。 農業生産法人×業務用食材卸として進化した“第二ステージ”。 業務用のカット工場を建設し便利な食材提供に踏み出した“第三ステージ”。 広域型農業者連携×生食用カット工場×グリーンカラー人材の育成へシフトした“第四ステージ”。 そして、先に話した超高齢化社会に向けての取組み、並びに直営農場の拡大を目指す“第五ステージ”のため、これまでにも増して人材育成に力を注いでいきます。4月1日より、弊社農場部門へ3人の新人が入社しました。日本農業を背負う人材(グリーンカラー)として、大切に育てていきたいと思います。今後、専門的な学術知識を持った大学との産学連携を推進していきます。

 最後に、2020年に開催される東京オリンピックを控え、“第五ステージ”のメインテーマとなる“直営農場の拡大”に向けてJGAPを年度内に取得し、食材の工程管理に関する徹底を行ってまいりたいと考えております。コーデックス委員会(取得済)、仙台HACCP(審査中)等のハイレベル認証を踏まえ、我々の商品のクオリティを担保できるサプライチェーンを強固に確立していきます。

 私たちは上記の3つの取組みに全力で取り組みたいと思っております。私たちの社是である「赤ちゃんが食べても安心で安全な生産物を、農場から食卓へ」。私たちは、食育・超高齢化の社会情勢の変化にマッチした食卓への新たな“舞台”へ挑戦を続けていきます。

 全社員一丸となって邁進して参ります。

 

平成28年4月

株式会社舞台ファーム 代表取締役 針生 信夫