代表メッセージ

代表メッセージ

2021年 新年度挨拶

2021年07月02日

平素よりご厚情を賜り心より御礼申し上げます。
7月より弊社の新年度となりますゆえ、下記の通り抱負を述べさせていただきます。

長く続いている新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威も、ワクチン接種が急速に進み、まだまだ安心はできない状況ではありますが少しづつ明るい兆しは見えてきたように感じます。懸案となっていた東京オリンピックも7月23日にはスタートし、このままワクチン接種の機会拡大が進めば、来年の年初には集団免疫の獲得がだいぶ進み、観光や旅行などこれまで滞っていた経済活動も次第に正常化し、ダメージの大きかった日本経済も大きく回復していくのではなかろうかと考えております。一方で、在宅勤務やオンライン会議など新たに「ニューノーマル」として習慣となったもので、今後も継続するものも多く出てくると考えています。来るべきアフターコロナの世界、その世界で新たな商品やサービスを作っていくことになりますが、それはこれまでとは違ったアプローチが求められることは間違いないでしょう。

このような誰も経験したことのない先の見えない状況が継続する中で、舞台ファームグループは「持続可能な食と農」を目指し果敢に挑戦し続けていきたいと考えています。私たちが新年度を迎えるにあたり、重要と考える3点のポイントをお話し申し上げます。

(1)次世代型植物工場(美里グリーンベース)の竣工

宮城県美里町にて総額約34億円を投じ建設を進めている日本最大級のレタス植物工場「美里グリーンベース」は、農業に関してこれまでにない価値をお客様にご提供できる画期的な工場です。

同工場ではSDGs的観点を、例えば植物工場で良く使用されるスポンジではなく、土(ソイルブロック)で作る「舞台ハイブリッド土耕栽培(商標取得中)」は、地球環境に優しくかつ野菜本来の美味しさを最大限引き出す新しい栽培方法として確立しています。基幹システムとなる弊社オリジナルの「Butai Moving System(BMS)」は、播種から生育まで全自動でレタスの成長を管理する高い生産性を持ちながらも、余分な窒素や肥料を外に排出しないことから河川や海洋汚染にならない循環式の優れたシステムとなっています。将来的な気候変動リスクや担い手不足リスクを回避し、また、テクノロジー的な観点だけではなく、地域の美里町の農業者の皆様のため、輸出米事業や園芸作物などの産地化促進など地域牽引型のソリューションも提供しています。

工場建設はコロナによる影響で若干遅れが生じておりますが8月には本格稼働に至る予定となっており、地元から採用となった新メンバー約30人も加わって、急ピッチで工事を進めています。

(2)福島県沿岸部復興の取り組みのさらなる加速

東日本大震災による津波や原子力被害から10年を経過しましたが、いまだにその傷跡は癒えていないのが現状であります。当社も仙台平野にて津波被害により圃場など甚大な被害を受け、その自らの苦しい経験から培った知見と実績を元に、5年ほど前より福島県沿岸部での営農再開支援活動を進めてきました。

福島県浪江町においては、地元会社となる「福島舞台ファーム株式会社(代表取締役:志子田勇司)」が耕作面積を拡大、約50haの水田で農業用ドローンやGPS付トラクター、田植え機など、スマート農業を実践しています。

今年10月には浪江町にて建設中の、約300ha(倉庫利用で450ha)の面積のお米を乾燥調製できる「浪江町ラック式乾燥調製貯蔵施設」が竣工予定となっています。同設備の管理運営者として舞台ファームがプロポーザル契約を締結し、地域と復興に寄与すべくさらに事業を加速して参ります。

(3)実践型農業コンサルティングのさらなる発展

仙台市営地下鉄荒井駅そばに1月にオープンした「インテリジェンス・ラボ」。

新しいワークスタイルを体現したお洒落なオフィスとして、続々と優秀な人材が集まりつつあります。アグリソリューション(農業課題の解決)のため、これまで農業者の皆さまとともに法人化支援や経営指導、栽培指導などを実施してきた実践型コンサルティングですが、今後大きく変貌していくこととなります。

少子高齢化の波は地方経済にも大きな影響を与え、地域はアイデアや発想力といったイノベーターを求めつつあります。L F P(ローカルフードプロジェクト)といったシリアルイノベーティング(革新的取組みの連続)を目指す動きも出てきています。

「想像力」はまさに「創造力」。舞台ファームは新しい発想をさまざまな新しい取り組みから集約し、農業コンサルティングから地域コンサルティングへ、地域社会へさらに貢献していくために、引き続き尽力して参ります。

最後になりますが、10年先を見据えての動きも加速させていきます。
先述の通り、時代の先行きが不透明で混迷を極めた状況が続いています。私たちは農業を中心とした舞台エコシステム(生態系)モデルを確立していきたいと考えています。新たな研究課題と確実なエビデンスを求め2023年に東北大学に設置される「次世代型放射光施設」の利用を検討しているほか、医療との連携(アグリメディカル)やサプリメントなどの新しい事業にもチャレンジしていきたいと考えております。

以上、私たち舞台ファームは、日本農業の更なる発展に寄与すべく、様々な課題に対して本年も果敢に挑戦して参りますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

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