代表メッセージ

2023年新年挨拶

2023年01月01日

新年あけましておめでとうございます。

昨年中は弊社へ多大なるご支援を賜り誠にありがとうございました。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。新年を迎えるにあたり、抱負を述べさせていただきます。

昨年、突如として発生したロシアによるウクライナ侵攻は、ご承知の通り、世界の食糧システムに大きな悪影響を与え続けており、市民生活への物価上昇というインパクトを鑑みますと、全く予断を許さない状況が続いております。また、それに加えコロナウイルスにおいても、まだなおその勢い衰えず猛威を振るっている状況にあり、「10年に一度、大きな変革の年を迎える」と言われておりますが、2023年についてはまさしく、その10年に一度の大きな何かが起きる年ではないか、と予見しております。「まさか」という厳しい事態が起こったとしても、また、いかなる時代環境においても、事業を継続できるような「レジリエンス」経営を、今年は特に肝に銘じて進めていきたいと思っております。

このような社会背景であるからこそ、「エネルギー」や「環境課題」に関する消費者の皆様の関心は高くなっており、またいかに良いものを作ったとしても、これらの課題解決に合致するものでなければ売れないという時代になっていると考えます。人類が排出する温室化ガスのうち約10%が農業由来のものであると言われており、私たち農業者においてもこれらの課題はしっかりと検討していかなければならないと考えております。農業において非常に重要なファクターである、水、電気、燃料、肥料、培地。それらにおいて持続可能な農業を目指すため、私たち舞台ファームは、カーボンニュートラルの新しい施策など、さまざまなテクノロジーや先進的な取り組みを積極的に展開していきます。

昨年本格稼働した、日本最大級のレタス工場である「美里グリーンベース」では、特にSDGs的な取り組みを先進的に拡大すること、すなわちこれを「新しい付加価値」として、消費者の皆さまにこれまでにない商品をご提供しています。同施設では、昨年3月に震度6強を記録し大きなダメージとなった福島県沖地震からの復旧も順調に進んでおり、徐々に稼働も上がる中で、弊社商品が大手流通チェーンの店頭に並び、また中食や外食などで様々な商品の原料となり、東北をはじめ関東エリアへと広がっております。今後とも良い商品をお客様へご提供できるよう鋭意努力して参りたく存じます。記録的な暑さや豪雨、また日照不足など、数々の天候不良を記録した令和4年でありましたが、これらの地球温暖化に端を発する気象変動は、間違いなく今後もその影響はますます大きくなっていきます。この大きな変化に合わせ、私たち農業者も自身のビジネスモデルをドラスティックに変化させていかなければならないと考えています。

最後に、人材活用について述べさせていただきます。
弊社では、横串型知的支援チームとして、また若い優秀な「人財」の登竜門として、経営直轄組織の「インテリジェンス・ラボ」を昨年本格稼働させております。同チームに新たなメンバーも加わり、さらにパワーアップした組織となっております。様々な帳票類のDX化やシステム化を一気に進め生産性の向上に寄与したほか、様々な部門において知的分野におけるサポートを行ないました。今年のインテリジェンス・ラボの主要タスクとしては「広報分野の強化」を重点課題としており、広報活動の積極的な展開によって、社外においては弊社の考えや活動をお客様やステークホルダーの皆さまに知っていただく機会を拡げていき、また、社内においては社員間のさらなる情報共有加速を狙いとしております。「人は財なり」「人は石垣」と申しますが、優秀な人材を積極的に活用し、社内全体の闊達化・生産性の向上を進めることで、しいてはお客様のメリットに繋がるよう努めて参ります。今年は、弊社情報を積極的に、また同時に、楽しくご覧いただけるよう広報していきますので、どうぞご期待いただければ幸いと存じます。

今後とも、日本農業のため、また、日本国の国家国民の食糧安定供給のため、今年も微力ながら寄与して参りたいと存じますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

令和5年1月1日
株式会社舞台ファーム
代表取締役社長 針生 信夫

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