代表メッセージ

代表メッセージ

2024年新年度挨拶

2024年07月01日

平素より当社への格別のご厚情とご支援を賜り誠にありがとうございます。
おかげさまで、舞台ファームは本日7月1日に第22期を迎えることができました。当社をご支援いただいております全ての関係者の皆様へ心より御礼申し上げます。7月を迎え、新年度の始まりに際しまして今期の抱負を述べさせていただきます。

昨年度は、世界情勢が急速に変化し、食品業界にも多大な影響を及ぼしました。ロシア・ウクライナの問題を皮切りにエネルギー供給が不安定となり、日本国内においても消費者物価指数を押し上げました。このような厳しい環境下でも、食料生産を安定的に・持続的に行うことは、私たち舞台ファームの重要な使命であると改めて感じております。

さて、日本においては長らく、「農業は衰退産業」と見なされてきた現実があります。農業従事者はここ数十年減少し続け、平均年齢が68歳に達していることからも明らかなように、若返りが進まないまま問題が長期化しております。農業を取り巻く環境を鑑みると、場当たり的ではない"ドラスティックな変革"が急務であると考えています。

一方で、海外に目を移すと、農業は成長産業として捉えられています。世界的な人口増加に伴って食料のニーズが増大し、今後数十年で業界にはさらなる成長が期待されています。

私は先日、アムステルダムで開催されたGreentech 2024を訪問し、世界最先端のグリーンテックを視察してまいりました。
詳細はこちら(https://www.greentech.nl/))

コロナを跨いで5年ぶりの訪問となりましたが、特に印象に残ったことを3点シェアいたします。
一つ目は、無人トラックやトラクターが未来の農業を担う技術として展示されており、ソフトウェアがロボットの動きをコントロールする世界が現実に近づいていること。二つ目は、生成AIの展示があり、ロボットのコントロールだけでなく、関連業務も自動化される世界を目の当たりにしたこと。三つ目は中小企業やスタートアップが大規模なメーカーにM&Aされ、資本の集約が進んでいたこと。

視察を通して、ロボットによるオートメーション化が10年以内に食糧生産の標準となることを確信しました。これは舞台ファームが目指す「食料供給企業」の実現に向けて重要であり、迅速かつ確実に事業を展開していくために全力を尽くしてまいります。

かねてより私は「農業はエネルギー転換ビジネスである」と唱えてきました。当社は「農業×エネルギー」を新たな事業構想として捉えており、中長期戦略を推進しております。前述のとおり「人の食料はロボットが作る」という時代は必ずやってきます。「ロボットの食料である電気を舞台ファームが作る」という方向で、蓄電関連事業及び営農型ソーラーシェアリングの取り組みを推進し、持続可能な食料生産を実現させる事業展開を進行しております。

さて、昨年度の売上は舞台ファームグループ単体で50億円を超えました。
NHK総合テレビ「うまいッ!!」やTBSテレビ「マツコの知らない世界」その他多くのマスメディアに当社の事業をご紹介いただき、その結果当社は創業来かつてないほどの注目を集めております。ステークホルダーの皆様の期待値も高まっていると自戒し、高まるお客様からの期待に120%でお応えできるよう、今後一層、品質・安定供給に努力をしてまいる所存です。

急拡大する組織内では「成長痛」とも呼べる様々な課題も浮上してきております。今期は「基盤を整える年」と位置付け、舞台ファームの拡大戦略を支える組織/人材開発を強化するプロジェクトを推進し、主力事業の利益率の改善にも努めてまいります。

昨季抜本的に見直しをかけた人事評価制度の改訂や、組織構造改革、事業部を超えた組織全体の業務効率化を進め、また当社で働く個人がそれぞれの「ありたい姿」を実現できるよう、"人財"開発を弊社の企業成長戦略のセンターピンに置き、高い志を持った人材が活躍できるような土壌を整えてまいります。

最後になりますが、舞台ファームが目指す、「食料供給会社」としての成長と発展には、有力な事業者との協業が不可欠であると考えています。食料問題は人類共通の課題であり、昨今の状況から賛同くださる企業様・自治体様も増えております。この困難な課題解決に向かうためにも、私たち1社体制ではない、複数の組織・個人と未来の美味しい食を創るよう、今期より経営理念を改定しました。

「未来の美味しいを"共に"創る。」

未来の日本の食料供給を担う会社として成長するために、新たな技術導入や市場拡大のために戦略的提携を拡大し、日本の食料供給に貢献できるよう成長させていきたいと考えております。

本年も変わらぬご協力とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年7月1日
株式会社舞台ファーム
代表取締役社長 針生信夫

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