お知らせ

宮城県美里町 みやぎ米の輸出拡大に向けて 農事組合法人がプロジェクトチームを発足

2021年04月23日

みやぎ米の更なる輸出拡大のため、行政機関(宮城県、美里町)及び日本貿易振興機構(ジェトロ)の協力のもと、コメの生産を担う宮城県美里町中埣地域の4農事組合法人と輸出を担う株式会社舞台ファームは、令和3年4月22日(木)に『中埣地域「みやぎ米」輸出拡大プロジェクトチーム』を発足いたしました。

プロジェクトチーム発足の経緯

 美里町では、基幹産業である農業の活性化を図るため、平成28年度から「集落営農組織の法人化支援事業」や「農業経営塾」などの事業を展開しており、株式会社舞台ファームが事業の運営業務を受託し、法人化支援や経営強化支援に取り組んできました。また、同社は、美里町中埣地区に日本農業のフラグシップとなる国内最大級の次世代型葉物水耕プラントの建設を進めており(令和3年6月竣工予定)、大手コンビニチェーンを始めとした販路を活用することで、地域の農事組合法人と園芸作物(レタス、人参等)の産地化を促進するなど、継続的に地域との協力関係を深めてきました。
 この度、日本貿易振興機構(ジェトロ)から宮城県輸出促進協議会を通じ、香港において日本米のおむすびをチェーン展開する百農社國際有限公司を御紹介いただき、実際に香港と美里町の農業者をつないだオンライン説明会(令和3年1月15日(水))の開催や、中埣地域のお米で炊いたおむすびを香港でテストいただくなど交流を深め、輸出によるコメの取引の合意に至りました。
 この合意を受け、輸出用米を生産する4農事組合法人と輸出を担う株式会社舞台ファームは、取引数量の確保と安定した品質のコメを生産するとともに、輸入事業者との連絡調整や円滑な輸出に向けサプライチェーンを具現化するためプロジェクトチームを発足いたしました。

プロジェクトの概要

■プロジェクトの名称: 
中埣地域「みやぎ米」輸出拡大プロジェクト

■プロジェクトメンバー: 
農事組合法人 中埣ファーム育み
農事組合法人 タカギ農産
農事組合法人 中田アグリ
農事組合法人 サンファームあがと
株式会社 舞台ファーム

■輸出数量: 
令和2年宮城県産ひとめぼれ1等米(玄米)約20トン
令和3年宮城県産ひとめぼれ1等米(玄米又は精米)約200トン

今後の取り組みについて

 本プロジェクトは、「単にお米を生産し輸出する。」ということではなく、実需者ニーズに合わせたお米をしっかりと生産していくことで、「テンポラリーな取引」ではなく実需者と生産者が「永続的な協力関係を持つ取組」となるよう努めてまいります。
 具体的には、品質の安定化と食味の向上のため、コメの生産技術向上に向けた勉強会を定期的に開催するほか、昨今、社会問題化している地球温暖化対策に向けて、実需者と生産者が力を合わせて「稲作におけるSDGs」に取り組んでいきます。また将来的な構想としては、日本農業の課題解決のため生産性向上につながる多収穫米への挑戦や、おむすびに向いた米の品種を選定し専用米として栽培するなど、本サプライチェーンをさらに強固にしてまいります。
国や地域を超えて実需者と生産者が一体となり、また行政機関(宮城県、美里町)やジェトロからも多大な御支援をいただきながら、みやぎ米の輸出拡大に鋭意努め、ひいては世界の農業課題の解決のために果敢に挑戦していく、そのような組織体を目指したいと考えております。

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