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次世代型レタス生産植物工場「美里グリーンベース」竣工式実施

2021年10月20日
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株式会社舞台ファームは、宮城県美里町にて日本最大級の次世代型自動レタス工場である「美里グリーンベース」の竣工式を本日実施いたしました。

【本件建設に至る背景、及び本施設の特徴】

近年、温暖化の進行や気象災害リスクの増大、また、生産者の高齢化や担い手不足が深刻化する中、消費者ニーズに即した農作物を安定的に供給できる仕組みを構築し、農業が抱える諸課題の解決を図るため、当社は宮城県美里町に最新鋭の次世代型自動レタス工場を新たに建設いたしました。

本施設は、75,550㎡の敷地に、51,364㎡のオランダ式グリーンハウスを建設し、播種から栽培までを自動化した最新鋭の水耕栽培設備のほか、生育環境を一定に保つ環境制御装置やL E D設備等を設置し年間を通じた安定生産を可能とします。これらのシステムは海外の様々な知見と技術を掛け合わせ、さらに日本式のきめ細やかな品質水準を掛け合わせることで弊社独自のものとなっています。また、栽培培地にはソイルブロック(土を固めた培地)を使用し、野菜へ適度な養分・水分を提供することにより、露地栽培に匹敵するほど歯肉が厚くまた同時に高品質なレタスをご提供することが可能となります。

併せて、硝酸態窒素やその他栄養成分をコントロールする仕組みも取り入れることで、生産されるレタスはえぐみや苦味が少なくかつ新鮮でシャキシャキ感のある良食味になります。弊社は本件技術を「舞台ハイブリッド土耕栽培」として商標を取得、本技術をさらに突き詰めて参りたいと考えています。

また、本施設は昨今注目されているSDGsにも配慮した施設となっております。植物工場としては一般的な培地であるスポンジではなくソイルブロックを採用することで脱プラを恒常的に図るほか、太陽光による植物育成をメインとしなるべく電気を使わないシステムを採用。使用する液肥は河川や海へ流れ出ないよう循環式を採用することで自然環境に配慮した工場となっています。さらに工場内で使用するCO2は工場由来のものを活用することで温室化ガスを植物成長に再利用し、合わせて将来的には使用する電気においても自然由来のものとすることを検討しています。

地域経済の持続的発展のため、従業員は地域を中心に採用(第一次として30名)し、地域の農事組合法人と友好な関係性を保ちながら、本施設以外の作物(園芸作物、輸出米など)で連携を進めています。

生産能力は、1日当たり3万〜4万株(品種による)生産することが可能で、主に業務用として中食・外食関連で利用されるほか、ホール野菜としてコンビニ・スーパーなどへの販売も検討しており、年間売上高約13億円を目指しています。

日本の国家国民の食料の安定供給に寄与すべく、農業の新たなソリューションを提案していきます。

【宮城県美里町にプラントを建築した経緯】

美里町と弊社は、5年前から「集落営農組織の法人化支援事業」や農業法人の経営者を支援する「農業経営塾」などの取組を通じ、地域農業の活性化に努めてきました。本施設の竣工により更なる農業の活性化、ひいては地域経済の好循環を図っていきたいと考えています。また美里町は、気象要件が安定していることからハウス栽培に適しており、かつ東北自動車道も近く交通の便も良いエリアでもあります。

2020年6月には美里町と舞台ファームにて立地協定を締結し、舞台ファームとしては「アグリシリコンバレー構想」を掲げ、本プラントをフラグシップとして地元農業者、地元J Aと連携した産地化に取り組み、主に業務用野菜を中心とした野菜産地の集積やお米の輸出などを推進しています。

【本件施設 概要】

■施設名: 舞台ファーム「美里グリーンベース」
■建 設 地: 987-0024 宮城県遠田郡美里町中埣字新上戸東36番地 
■敷地面積: 75,550㎡
■建屋面積: 51,364㎡
■栽培面積: 44,605㎡
■栽培品目: レタス類
■生産能力: 1日当たり約3万株〜4万株

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